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何かの残骸

メモです。

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

サクリファイスの流れで。
原題の「自転車についての話じゃない」ってのは、読んでみると納得。ロードレースの話ももちろんあるんだけど、癌と戦う事で何を得たか、何が変わって何が変わらなかったのか、という方が主体。
末期な癌にも関わらず、自ら癌についての知識を得て、絶対に癌に打ち勝つんだという姿勢が凄いと思った。自分だったら、できるだけ楽に死なせてくれと思うだろう。
癌になった事で、恐怖と向き合い、視野を広げ、思慮深い(やんちゃといえばやんちゃなままだけどw)人間になっていく過程も興味深い。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

重力ピエロに主人公がちょい出ていたらしく、この人の作品は刊行順に読むのがいいみたい。
殺されたのが喋るカカシだったり、殺人を容認された人間がいたり、変な話だった。

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

これ、何故かドラマの要の回を見てしまっていたので、質屋殺しの犯人とか動機は知ってたんだよなあ。とほ。
主人公達の胸中が小説の中で明かされない分、タイトルになっている白夜を絡めてそれぞれが別のシーンで漏らすセリフが強烈に刻み込まれた。
どこかで引き返すタイミングはなかったのか、この後雪穂はどういった道を歩んでいくのか。しかし重い。

イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)

これもアニメの方見てたから、ビジュアルがアニメ版に変換されてしまった。マユミちゃんとか注射とか強烈だったもんなあ。
もうちょっと肩の力を抜いて生きてってもいいのかなと思える。