■
- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/03
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
小菊の師匠の舞台・廿四孝。花が舞うような舞台ではないのに、必ず1枚の花びらが舞う。誰が、何のために、という事で今泉の出番なのだが、何故か今泉は手を引きたがり、調べるなと言う。
顔に傷を負った役者・伊織と、伊織の元に現れる美女・虹子の関係がもにょもにょと話が進んでいく。
トリックうんぬんよりも、どうしてこうなってしまうんだろうという人間心理が面白い。結局、今泉が動こうが動かまいが、誰かが不幸になり、誰かが幸せ(?)になる。誰が、というのが変わるだけで。
そしてハチ(犬)初登場。近藤作品の犬は、猫派もやられるかわいさ。