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何かの残骸

メモです。

終物語(上)

終物語 (上) (講談社BOX)

終物語 (上) (講談社BOX)

 

扇ちゃんこわい・・・あららぎ君が扇ちゃんの言う事に対して思考停止しちゃうのは何故なんだろう。扇ちゃんは一体何者なんだろうなあ。怪異? 少なくとも、忍野さんの姪っ子っていうのは嘘っぽい。

目的もよく分からないしなあ。あららぎ君に過去の事を思い出させたいと思っている(?)人が生み出した怪異なんだろか。だから、羽川さんは自身の経験から、扇ちゃんの事を警戒してるのか。扇ちゃんがそういう怪異なら、生み出したのはこの巻で判明した過去の事を知っている人なんだろうけど、老倉さんではない、よね。それとも老倉さんは中巻にも出てくるのか。退場する風だったけど。でも退場したと思ってたらまた出てくるのはよくあるしなあ。うーん。あと、最後の手紙って何が書いてあったのか、続巻で分かるの? 伏線なの?

何故か推理小説風に話が展開してたのもちょっとびっくりしたけど、推理が主体ではないだろうとふんで、私は特に推理はしなかった。(だって先の展開が気になるから・・・)

ストーリーの方は、あららぎ君の過去に起こった事がわかって、彼を構成するものが見えて、今までの物語での彼の行動原理も腑に落ちた。

いつも読み終わってから気になるんだけど、西尾さんってほんとに男性なんだろか。作者がどういう人でもいいんだけど気になる。物語シリーズに関しては、凄く女性的なものを感じるし。どちらの視点も持ってるのかもしれないけど。あと、このシリーズのヒロインって西尾さん自身なのでは、とかちょっと思ってしまった。思考や感情が凄くリアルに描写されてる箇所が結構あってびっくりするんだよね・・・。そりゃ作家さんだから取材したり資料見たりしてるだろうし、想像力や表現力は抜きん出ているから、リアルに描写されているのはおかしくないのかもしれないけど、リアルな箇所が多すぎる。

しかし、前作からの続きがこれっていうのも、びっくりした。この巻はこの巻で重要な話だけど、前作あんな終わり方しといてこれかい、っていうw